小さな手と大きな手と

小さな手は、わたしたちスタッフの手と重なると
ギュッと握り返してくれます。
大人が手を添えることは
まだ小さな人達を
守るため。
そして「やりたい」という
自らの思いを
手助けするため。

どこでどれくらい
手助けをしてあげれば良いかは、
子ども達の目線に立って
ひとりの人として見てあげること。
母親とはまた違った立ち位置にいる
保育園のスタッフ達。
この関係だからこそ
見えてくるものもあります。

そうした関わりあいの中で
子ども達は、家以外にも
安心した居場所を作っていきます。
ばなな保育園という
初めての小さな社会に
溶け込んでいるのです。
幼少期の経験は
地面の中で広がる根っこのようなもの。
根がしっかりしているからこそ
やがて太い幹が育ち、
多くの葉が生い茂っていくのです。